ビジネスモデルから見るAmazonGoとローソンレジロボの違い

Amazonとローソンがそれぞれ開発する「コンビニの無人レジ化」を実現する仕組みが、ほぼ同時に報道されて話題になっています。世間では技術面の違いにフォーカスした比較や感想が多いようですが、ここではビジネスモデルの観点から両者の違いを見てみたいと思います。


まずローソンのレジロボについて。プレスリリースには「次世代型コンビニにおける生産性革命」という言葉が一番最初に記載されています。つまり「店舗オーナー」を最も重要な顧客と捉えているのではないでしょうか。そして店舗オーナーが受け入れやすい方法で、消費者の利便性を具現化すると今のようなカゴ型になるのかと思います。既存の買い物の流れは変わりませんので、コンビニが老若男女に浸透している日本では受入れられやすいかもしれません。


一方のAmazonGoは、プロモーション動画を見れば一目瞭然ですが、様々な消費者が登場して次々に買い物をしていきます。「一般消費者」に対して「新しいショッピング体験」を提供することが最優先事項であり、テクノロジーはこれを実現するためにあるという流れですね。また、動画にはほんの一瞬だけ店舗側の人間としてサンドイッチを作るおじさんが映し出されます。テクノロジーは人間を排除する物ではなく、人間は人間らしさを最大限に活かす仕事を担当するんですよというメッセージではないかと私は感じました。こちらは未知の世界なので浸透には色々とハードルがありそうです。


以上のことから各々のビジネスモデルキャンバスを描くと下図のようになります。それぞれのアプローチで未来の社会を描いたものであり、ビジネスモデルが全く違いますので単純に優劣をつけるものではないようです。ローソンは既存社会の延長線上にある進化した未来、Amazonは全く新しい未来の創造という違いなのかと思います。