ビジネス創造と即興劇(2)

前回投稿に書いたとおり、今月からインプロ(即興劇)のトレーニングを受講しています。主催は私も所属しているビジネスモデルイノベーション協会。当然、イノベーションに有用ということですね。

それほど外向的でない私には苦手な分野だろうなと思いつつ、恐る恐る参加しました。結論から先にいうと、イノベーションにとって素晴らしく大きな可能性を感じるものでした。これ凄い。

インプロ自体が、自発性や臨機応変な対応力、表現力、想像力、創造力、対人力など、実に様々な効果を感じます。そして、アイデアの原石が多様性の中で揉まれ、想定外のものが生み出される様はまさにイノベーション。

以下に、やったことを書き出していきます。基本的に講義はなく、殆どが体を使ったワークです。


1.わたし、あなた

まず、参加者が輪になります。そして起点となる人が、まず自分の名前を言い、続けて輪の中にいる他の誰かの名前を呼びます(その際にはボールを渡すような身振りをつける)。名前を呼ばれた人は、自分の名前を言い、続けて他の誰かの名前を呼ぶ、を繰り返します。慣れてきたら起点の数を増やして複雑性を増していきます。

起点の数を増やすと、声が混ざり合って難易度がぐっと上がります。まず、全体を良く観察していないといけません。そして、身振りや呼びかけが中途半端だとうまく回りません。

これだけで一気に体温があがり、脳が活性化し始めます。アイスブレイクにも良いし、「しっかり受け取り」「しっかり渡す」という基本的な感覚を掴むのに良い方法だと思います。


2.ナイフとフォーク

まず、2~3人のグループに分かれます。そして司会者が提示するテーマを、言葉を一切発さずにメンバーと協力し、体で表現します。「ナイフとフォース」のお題で、私は体を一直線にしてナイフを表現しました。もう1人はフォーク。そしてあぶれたもう1人は苦肉の策としてスプーンを表現。他にも富士山や、宇宙船などいくつかのお題をやりました。また、全員で1つのお題もやりました。ハートマークなど。

これ、1人1人の個性が出てきます。お題から特徴的な部分を見つけ、率先してその部分を表現する人。その意を汲み、協力して同じイメージを作り上げる人。意は汲みながら全く想定外のイメージを生み出す人など。言葉が使えないことで、その人の本質的なマインドセットのようなものが浮き彫りになるようです。


3.連想ゲーム/連想しないゲーム

参加者が輪になり、起点の人から時計周りに、リズムに乗って順々にワードを言っていきます。この際、前の人が言ったワードから連想すること、といった制約をつけます(「トマト」→「赤い」)。慣れてきたら起点を複数にして回します。連想しないゲームはこの逆です。

なんかこういうクイズ番組ありましたね。これは、考えていたらすぐ止まってしまいます。感じたままに表に出さねば到底間に合いません。そして、前の人の言葉をしっかり受け取り、次の人にしっかり渡すことも大事です。

また、3人グループでA、B、Cと役割を決め、Aが何かワードを言い、Bはそれに連想されないワードを言い、CはA,Bが言ったことを組み合わせて生まれるものを言う、というゲームもやりました。イノベーションっぽくなってきました。


4.シェアードストーリー

皆で物語を創ります。参加者が横一列に並び、与えられたお題(「〇〇さんの夢」とか)に沿い、即興で1人1文ずつ発しながら全体で1つの物語を創り上げるものです。

これは今までの集大成のようなもので、前の人からのメッセージをしっかり受け取り、お題という制約の範囲で感じたままの文を創り、次の人につなぐ。この際、曖昧な表現で次の人に渡すのではなく、自分の所で具体化して次の人に渡すことが大切。同じ言葉でも人によって受け取り方が異なりますので、想定外の物語が出来上がっていきます。

イノベーション創出の初期段階では「クラウドの中でしっかり迷うことが重要」と言われます。私は迷わず即座に答えを出そうとする性質なんですが、このやり方だと強制的に共創できるため、私のメンタル切り替えにはとっても役立ちそうです。

他にもいくつかゲームをやりましたが、どれも有用なものばかりでした。大切なことは、これは1回受講して終わりの研修ではなく、スポーツのように繰り返し練習して身につけるタイプのものだということですね。今後も参加し続けてみようと思います。



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