最新のイノベーションの定義

イノベーションという言葉は、今から100年近くも前にオーストリアの経済学者ヨーゼフ・アロイス・シュンペーターが経済発展の理論の中で提唱したのが始まりです。こんなに昔からある言葉だったんですね。


日本では、1958年に政府の「経済白書」において、イノベーションが『技術革新』と翻訳されたことから、技術的な革新に特化したものという認識が広まったと言われています。これは大きな誤りで、シュンペーターは技術以外の要素(新しい組織や新しい販売市場など)もイノベーションとして分類定義しています。しかし、技術大好きな日本人にとっては技術革新という言葉の方が心地良いのでしょうね、今でもこのように認識されてる方が多いです。


一方、世界におけるイノベーションの定義は大きく変化しておりまして、現在の主流は『発明×洞察によって、経済的・社会的な価値を生み出すこと』(2004年米国パルミサーノ・レポートより)とされています。


私もこの考え方には賛成なのですが、ちょっと表現が難しいんですよね。何か良い表現がないものかと思っていたら、ありました。経済産業省が2016年2月に取り纏めたばかりのレポート「企業にイノベーションを興すのは誰の仕事か?(イノベーション100委員会レポート)」に大変分かりやすく表現されているのでご紹介します。


  1. 社会・顧客の課題解決につながる革新的な手法(技術・アイデア)で新たな価値(製品・サービス)を創造し

2. 社会・顧客への普及・浸透を通じて

3. ビジネス上の対価(キャッシュ)を獲得する一連の活動を「イノベーション」と呼ぶ


特に「社会・顧客の課題解決につながる」という点が重要なポイントと考えておりまして、これが根底にあるからこそ、様々な課題を乗り越えて目的(イノベーション)を達成することが出来るのだと思います。


同資料には、他にも参考になる情報がたくさん記載されています。経済産業省のWebサイトから誰でもダウンロードできますので、イノベーションに興味のある方は一読されてはいかがでしょうか。